「社長が2人いる!」を探した

今日のアイティメディアの@ITメールマガジンに気になる情報がありました。ちょっと長いですけど、引用します。

 1月末から2月初旬にかけては第3四半期の決算発表が多数行われます。東証の「適時開示情報閲覧サービス」(TDnet)を眺めていたのですが、決算短信の公表に混じって決算の訂正などもあります。それだけなら珍しくはないのですが、ある企業の開示では社長の肩書の方が2人並んでいました。つまり「代表者 取締役社長〜」「問い合わせ先 取締役社長〜」となっていたのです。

 もちろん、代表者と問い合わせ先の方の名前は違います。誤って肩書を同じにしてしまい、社長が2人いることになってしまったようです。この文書自体が前の文書の訂正の開示だったので、かなり慌てて作ったのではないかと思います。しばらく後に再度の訂正の開示があったのはいうまでもありません。

まぢですか?それはひどい。ぜひ見てみなければ。

で、探してみた。

ヒントは多い。

  1. 決算短信の訂正である
  2. しばらく後に再訂正がでている
  3. 代表者と問い合わせ先責任者の肩書きが同じ
  4. 代表者と問い合わせ先責任者の氏名が違う

決算短信であればXBRLで出てる。EXCELのツールを使えば、最近の決算短信の訂正のXBRLインスタンスをずらっと縦に並べて、代表者の肩書き・氏名、問い合わせ先責任者の肩書き・氏名を一覧にするだけならものの5分とかからない。はずでした。

が、探せども探せども該当のデータが見つからない。

一覧は簡単に5分もかからずにできたんです。でも、ない。

かろうじて2011/7/6に開示されたfonfun(2323)の訂正データの中に「代表者と問い合わせ先責任者の肩書きが同じ」というのが見つかるが、氏名も同じなので違う。(ちなみに、代表者と問い合わせ先責任者の肩書きは『執行役員』だった。これはこれでひどい。)

結局、XBRLからは見つけられなかったので、有報キャッチャーで『訂正』の決算短信のPDFを一つ一つ見ていったら、ここ(会社名は自重)でした。

見つけてから気がついたのですが、訂正の場合には、PDFには訂正箇所だけが記述(訂正前と訂正後が併記)されて、XBRLは全部差し替えになります。だからPDFの代表者や問い合わせ先の内容がXBRLに入っているわけがないんですよね。

金槌を持つと何でも釘に見える、というのは特に私の悪い癖だと思っているのですが、また今日もその罠にはまっていたようです。