頑張れば「TDnetのXBRLの活用--米国企業のXBRLと比較できる時がやってきた!」と言えないこともない。かもしれない。

XBRL Japan主催のミニセミナーに行ってきました。

セミナーには関係ないのですが、開始直前入ったので、入り口そばのあいている席に座ったら偶然となりに大変お世話になった方がいらしたので、ご挨拶ができました。それだけでも十分行った甲斐がありました。

内容としては、米国新EDGARのXBRLのことなど、不勉強だった話が多く聞けたのがよかったです。

EDGARのXBRLの特徴を一言で言うと「自由」。

  • エレメントは自由。EDINETタクソノミなどのように標準的なエレメントがない。
  • 当然、科目名(名称ラベル)等も自由。
  • タクソノミも自由。

もう自由すぎて現状では他社間比較には使い勝手が悪いです。XBRLなのに。(この記事のタイトルは、このことです)

そのほかに日本のXBRLと比べて以下のような特徴も。

  • 注記がXBRL化されている → だけど文章がどかんと一つの要素にまとまっているので、使いにくい。→日本のTDnetの決算短信サマリや業績予想の修正等の注記と同じような感じ。

これは、SECでは今後改善していく方向で検討しているようですので、期待しています。

  • 階層化が多用されていて、日本では注記などに書かれるレベルの明細が本表の中に出ている。

これ、うらやましいです。

日本(EDINET)の有報のXBRLは、HTML/PDFの形式に落とし込むことに重点が置かれているので、本表に出てこない数値はXBRLにも出てきません。しかし、せっかくXBRLにしているのだから、明細までXBRLに出せるのであれば参考情報としてでも出してもらったほうが価値は格段に高まります。

例えば、表示情報ファイルなどでHTML化する際にどの階層まで出力するかを定義し、HTMLにはそこまでしか出力しないけど、XBRLにはさらに明細が記載されている、というようなことが(少なくとも技術的には)可能なはずです。

XBRLの利用者が一気に増やす起爆剤になると思うんですが、いかがでしょうか。

最後になりましたが、XBRL Japanの関係者様、ありがとうございました。