上場子会社の社外取締役は、上から降りてきていることが数字で裏付けられました

昨日の続きです。

親子上場の上場子会社の社外取締役全170人の属性は以下のとおりでした。

  • 親会社出身

170人中115人(68%)★

  • 他の関係会社出身

170人中13人(8%)

  • 当該会社の大株主

170人中48人(28%)

170人中95人(56%)

  • 他の会社の業務執行取締役、執行役等である

170人中72人(42%)

  • 当該会社又は当該会社の特定関係事業者の業務執行取締役、執行役等の配偶者、三親等以内の親族その他これに準ずる者である

170人中14人(8%)

  • 当該会社の親会社又は当該親会社の子会社から役員としての報酬等その他の財産上の利益を受けている

170人中80人(47%)★

  • 本人と当該会社との間で責任限定契約を締結している

170人中131人(77%)

  • その他

170人中5人(3%)

注目すべきは、親会社出身の社外取締役が約7割を占めていることです。東証一部の全上場企業でみた場合、親会社出身の社外取締役は1480人中123人(約8%)しかいません。
同様に、親会社等から報酬を受けている社外取締役が47%いますが、全体では1480人中92人(約6%)しかいません。

12/9の日経の記事では「選任された社外取締役おうち4人に3人がグループ会社の出身者」とのことでしたが、親会社出身または関係会社出身の人が124人(約73%)でした。

以上、上場子会社の社外取締役が親会社や関係会社から来ている場合が多いことの裏づけが取れました。