財務DWH(データウェアハウス)を構築してはいけない(その2)

最大のポイントは、「XBRLのデータは、間違っていてもだれも責任を取らない存在である」
ということだと思います。

まぁこのブログを読んでいる人ならすでに常識ですよね。
XBRLのデータは監査の対象外ですし、実際間違ったデータが結構な頻度で出てます。

だからDWHのデータ品質を保つためにはデータのクレンジングは必須なんです。
これをどう考えるか。

提出者が出しているんだから、XBRLこそが正しいのだ、という考え方で
無条件にデータを受け入れるシステムを作ってしまうのは無理すじだと思います。
意外にも、このように考えるシステム屋さんは結構多いように思います。

現実的には、できるだけシステムでチェックして間違いを検知し、
検知できた間違いは訂正できるようにしておく。
そしてある程度の間違えが残ってしまうのが許容できる、という場合しか
XBRLからDWHを作ってはいけないのだと思います。