タクソノミの運用に注意せよ。事件は会議室で起きている。

なんとなくXBRLではひとたび正式に公開されたタクソノミは変わらないと思っていませんか?

思いますよね?ね?

少なくとも、私はそう考えていました。だって、URIとか名前空間には公開日っぽいノードが途中に入っているし、変更しなきゃいけないなら新しいスキーマとかリンクベースを追加して、そっちを参照させるでしょJK、って思うじゃないですか。

タクソノミっていうのは、インスタンスとか個別拡張タクソノミなどから参照されていて、その参照先のURIを見るとインターネットを通じて取得できます。

とはいっても、必要に応じて毎回インターネット経由で取得していたのでは、処理に時間がかかってしょうがないんで、 一度取得したタクソノミは再利用できるようにキャッシュフォルダを作ってそこに置いておいておく、という仕組みのプログラムがありました。

ある日、そのプログラムを使っている人から、TDnetで公開されたXBRLが解析できない、という連絡を受けたんです。でも自分のパソコンで同じプログラムを使ったら何の問題もなく解析できちゃった。再現しないんです。事象が。

まぁそれからいろいろあって、結局キャッシュフォルダのファイルを一度全部削除してもらったらうまくいったわけです。

そのとき気がついたんです。東証はタクソノミを変えてくるぞって。

残念ながら(?)タクソノミは変わるんです。

東証に確認したところ、東証では、規則で定める決算短信等の様式が変わるとタクソノミも変更する運用になっているようで、 最近でも、ヘラクレスJASDAQ 及びNEOの市場統合に伴う変更で、平成22年10月12日適用〜タクソノミが変更されているとのことでした。

さらに、東証では、これまで予告なしにタクソノミを変更してきたが、今後は東証のサイトで周知する対応をとるとのことでしたので、利用者側としても迷うこともなくなりそうです。めでたしめでたし。