新作ツールを公開しました

今年に入って、新作ツールを公開しました。
Excelのアドイン形式のもので、Excelに登録(インストール)して使います。

  【TeCA WEB】有報キャッチャー EXCELアドイン


有報キャッチャーのWEBサービスを利用してXBRLインスタンスを取得したり、簡単にインスタンスから任意の科目の金額を抜き出したり、といったことがワークシート関数を通じて実行できます。

最初は、ワークシート関数ではなくて、フォームを通じて取得できればよいのかなぁと思っていたのですが、ある方からアドバイスをいただいてワークシート関数を主体に実装することにしました。

ユーザはフォームからしかデータを取得できないと、最初は便利だけど、すぐに面倒だと感じるだろう。
もちろんユーザが最初からワークシート関数を使いこなせるわけではない。しかし、ウィザード形式でワークシート関数を作成できるフォームがいくつか用意されていると、最初はそのウィザードを通してワークシート関数を使い、慣れてくると関数を直接セルに記述するようになる。そのほうがハッピーだ。

アドインは、EXCELVBAで実装しました。開発環境はかなり古い Office2000 (ときおり OfficeXP)ですので、それ以降であれば基本的には動くはずです。

実装を VBA にするか VSTO にするかは大いに悩みました。xll という選択肢もあることは知っていましたが、さすがにC/C++XML(XBRL)のプログラムをがっつり書くのは正直つらいので却下。
VBAは、昔バリバリ使っていた経験もあるものの、近頃まったく触ってない(forループの書き方さえ忘れてた!)。VSTO.NET Framework)は、ライブラリの充実度とデリバリの面から言えば文句なしですし、ここ数年C#ばかりやっているので言語としても慣れている。ですが、どうしたわけか人気がないみたいで、ネットを検索しても情報があまりに少なく、書籍にもこれと言ったものが見当たりません。

結局VBAにした決め手は、ワークシート関数を直接作成できる、という点でした。
VSTOは、ワークシート関数が作成できません。ワークシート関数にするには、VBAでワークシート関数を作って、VBAからVSTOを呼び出さないといけない。それはめんどくさいだろう、と。

実際、VBAでプログラムを始めると、あまりに文法を忘れていた自分に唖然とし、VisualStudioに比べてあまりに貧弱なVBEに愕然としました。本当にこれで完成するのか、と不安に思ったのは1度や2度ではありません。

それでもどうにか完成し、使ってみると期待以上に便利でした!
時系列比較や同業比較なんかに向いています。このツールだけでデータの収集から分析まで一気通貫にできるので、ブラウザすら立ち上げる必要がありません。

ぜひご興味がある方、日本のXBRLを活用したい方は、このツールをお試しください。
  【TeCA WEB】有報キャッチャー EXCELアドイン