2009-01-01から1年間の記事一覧

TeCAProリリース

TDnetで初めてXBRLが開示されてちょうど一年となる七夕の今日、TeCAPro 1.0.0 をリリースしました。TeCAProは、TDnet/EDINETで開示される情報を自動的に巡回(クロール)・取得(ダウンロード)して、管理するソフトです。TeCAXでは取得できなかったPDFデー…

誰のためのXBRL GLなのか

先日XBRL Japanの会員・準会員向けのミニセミナーに参加してきました。テーマは「XBRL GLについて」でした。講演者の鈴木さん(富士通)の話によると、XBRL GLというのは、事業活動に伴う内部報告データを、異なるシステムやアプリケーション間でやり取りす…

レアデータ ゲットだぜ

昨年4月よりXBRLの運用が始まって以来、はじめての有報の提出ピーク*1を越えました。関係者の皆さま、お疲れ様でした。さて「鉄は熱いうちに」ということで、今回のピークを振り返ってみたいと思います。多数のデータの中には、システムを開発する際には想定…

日経ヴェリタスに掲載されました

6/28号の日経ヴェリタスにてXBRLの特集があり、その中で弊社の『有報キャッチャー』をご紹介いただきました。 日経新聞の記者さんが6/9に会社に来て取材を受けました。以来、発行を楽しみにしていましたが、予想以上に大きく取り扱っていただいて正直うれし…

取引所だけじゃわからないこともある

TDnetで開示されるXBRLのうち決算短信サマリ・業績予想の修正・配当予想の修正データには、上場会社情報が記載されています。上場会社情報の中には、各社のURLや代表者の役職・氏名などがあるので、XBRLを使うとこのような情報の一覧データを簡単に作成でき…

EDINETの業種分類のはなし

上場企業を業種に分類する方法として最も有名なのは、証券コード協議会が定める業種分類(33分類)ですが、EDINETにも独自の業種分類がなされています。EDINETの提出者検索画面*1を見ると、「提出者業種」というのが中段にあります。これを見るとわかるよ…

EDINETコードと証券コードの対応関係を調べる

投資家がXBRLを活用しようとするときに必ず問題となるのがEDINETコードと証券コードの問題だと思います。日本の上場企業の決算情報のIRは、まず決算短信をTDnetで開示し、その後に有価証券報告書(四半期報告書)をEDINETに提出・開示という流れになっていま…

有価証券報告書の提出予定日まとめ

日曜日(2009/6/14)に発売になった日経ヴェリタスにも記事がありましたが、もうすぐ2009年3月期の有価証券報告書が開示されます。XBRLを使って2009年3月期の上場企業の有価証券報告書の提出予定日をまとめてみました。XBRLを使わないと大変な作業ですが、XBRL…

XBRLの適用範囲を知っておこう

EDINETやTDnetでXBRLの開示が始まってもうすぐ1年になりますが、まだまだXBRLの適用範囲を知らなかったり、誤解している人が多いように思いますので、ここで現時点の適用範囲をまとめておきたいと思います。まず、XBRLを使っている日本の大きな組織は4つあ…

不都合な木構造

表示リンクというのは、エレメントどおしの親子関係を表します。 BSやPLは項目(エレメント)が単純なツリー構造になっていますが、表示リンクはそのツリーの構成を定義しています。例えば、BSの場合には、資産の部だけ抜き出すと以下のような構成になってい…

タクソノミフレームワークとDTS

いささか旧聞に属しますが、金融庁から2009年版EDINETタクソノミが公表されています。そもそもEDINETタクソノミとは、何でしょうか。結論からいってしまうと、これはEDINETで使用されるタクソノミフレームワークです。タクソノミフレームワークというのは、…

エレメントの足し算

財務指標を計算するためには、タクソノミで定義されている複数のエレメントを集約していく必要があります。例えば、棚卸資産には、エレメント「棚卸資産」「商品」「製品」「積送品」などが該当しますので、棚卸資産を計算するにはこれらの金額を加算します…

v1.6.4リリースしました

TeCAXバージョン1.6.4をリリースしました。細かいバグ取りが中心で、大きな変更点はありません。一番大きな修正は、フランス語環境などでも動くようにしたことです。イギリス以外の欧州では小数点にカンマ(,)、区切りにピリオド(.)またはスペースを使う…

有報は経理部のためにあるんじゃない。投資家のためにあるんだ!

前回の続きです。たとえば、決算短信や配当予想の修正データから企業が発表した予想配当をまとめて抜き出すようなことが簡単にできるようになりました。予想配当と株価と組み合わせれば、予想配当利回りが高い投資先を選ぶこともできます。比較は簡単となる…

名は体を表さない

XBRLでは、「項目の実体」と「表示上の項目名」は別のものとして定義されます。表示上の項目名を「ラベル」、ラベルと項目の実体を結び付きを「ラベルリンク」と言います。また項目のことは「エレメント」と言います。ラベルとエレメントを別々に定義するこ…

マイナスゼロ

財務諸表の世界では、ゼロには2種類あります。一つはただのゼロ「0」。もうひとつはマイナスゼロ「△0」です。EDINETのXBRLでも、インスタンスの値が 0 であればそれはただのゼロを表し、 -0 であれば、それはマイナスゼロ「△0」と表示されることになってい…

配当利回りを計算してみよう

3月決算会社の決算短信も出揃ったので、XBRLと株価を使って予想配当の配当利回りを計算してみました。計算に使用したのは、5月1日以降に開示された決算短信と業績予想の修正のXBRLデータ。訂正など同じ企業が複数の情報を開示している場合には、新しいほうを…

XBRLの活用を進めるために東証が今すぐすべきこと

XBRLの研修などで東証の関係者から「思ったほどXBRLを活用してくれていない。もっと活用してもらうにはどうしたらよいか」という声を耳にしたことがあります。簡単です。たった2つのことをするだけです。まずXBRLで開示された昨年7月以降の全XBRLデータをan…

XBRLを勉強している方にお勧めのXBRL

とてもわかりやすいXBRLのデータが開示されていました。EDINETでのみ開示されている非上場企業なのですが、E04581 : 琵琶湖ビュー です。2009/5/29に半期報告書が開示されています。何がわかりやすいかというと、丁寧にコメントでXMLのタグの意味が書いてあ…

XBRLの(技術的な)理解が広がっていないと実感した

つい先日、ある会社からXBRL Parseを販売するというプレスリリースが発表されました。そのParserは、XMLの基礎技術(W3C DOM等)を理解している技術者様にとって、違和感なく利用できるプログラミングインタフェース設計が売りなのだそうです。あぁ、XBRLの…

XBRLを使って、同業他社20社程度の決算発表に合わせて簡単な経営指標の一覧表を簡単・自動で作成できないか

この手の問い合わせが以前から結構多かったので、うちの会社が公開しているフリーソフト TeCAX では、財務諸表の比較をする機能をつけました。[TeCAX] http://tecaweb.net/index.php?option=com_docman&task=cat_view&gid=16&&Itemid=43このソフトを使うと、…

年次の有価証券報告書の提出期限は90日ルール(四半期報告は45日)なので、6月下旬です。

EDINETの集中日に、また同じように件数を見てみようと思います。

集中日

昨日 5/15 は、3月決算企業の決算報告(正確には決算短針)の集中日でした。ということで、XBRLのデータが昨年7月以降に適時開示情報(TDnet)にどの程度開示されていて、どれくらい「集中」してるのかをチェックしてみました。まず、2008年7月以降の開示…

EDINETのXBRL一括ダウンロードは、開示日・業種中分類・書類種別ごとにまとめてダウンロードすることができて、とても便利です。

でも、残念なことに、古いデータはどんどん消えていくんですよね。古いっていっても、1年とか3年とかじゃないです。 7日です。最短で7日で消えていきます。僕らの七日間戦争です。同じ業種で同じ種類のデータは7日分しかダウンロードできないのです。 …